めまい対策と予防のためのセルフケア

5月に入って急に「めまい」を訴える方が増えました。
体の不調は心にも影響するため、やる気が落ちたり、イライラしたりしやすくなっている方もいらっしゃるでしょう。
この時期に起こりやすいめまいの原因とセルフケア方法をわかりやすく解説します。

めまいとは?

東洋医学での「めまい」の捉え方

東洋医学では、めまいは「体の中のバランスが崩れたサイン」として考えます。
「気・血・水」の流れが滞ることで、めまいが引き起こされるのです。

たとえば、水分のめぐりが悪い → 頭が重い・ぐるぐる回るようなめまい
ストレスや疲れがたまる → 気が上に上がり、フワッとした感覚が出る
血が足りない → 立ち上がったときにクラクラする立ちくらみ が起こることも。

東洋医学では表面的な症状だけでなく「どこが弱っているか」「何が滞っているか」体全体の状態や体質、季節や気候の変化にも目を向けながら、整えていきます。

季節の変わり目に体調が悪化する理由

5月も後半になると、日差しは一気に強くなります。
朝晩はひんやりしていても、昼間は夏のように暑くなることがあるので「今日は半袖?長袖?上着は必要?」と迷いますよね。
気温の急激な変化に自律神経がついていけず、体温調節がうまくできなくなり、疲れやすくなったり、頭がボーッとしたり、めまいが起こることがあるのです。
また、湿度が高くなると体内の水分がスムーズに出せなくなり、「重だるさ」や「ふらつき」を引き起こしやすくなります。

二十四節気でいうと2025年5月21日は「小満(しょうまん)」。
草木がすくすくと育ち、秋に種をまいた麦などの作物が実りはじめるころ。
自然界が「少しずつ満ちていく」ことから、この名前がついたといわれています。
その一方、新年度の緊張や生活リズムの変化から、心も体もエネルギー切れを起こしやすいタイミングでもあります。


「朝は寒いのに昼は汗をかく」「雨が続いてなんとなく不調」と感じるのは、この季節特有の影響です。
とくに体が敏感な人や疲れがたまっている人は、こうした気候の変化に左右されやすい傾向があります。
そのため、季節ごとのケアがとても大切なのです。

5月〜6月に増える「めまい」の特徴

この時期のめまいは、気候の変化による体への負担が大きく影響します。
「雨が降る前にめまいがする」「曇りの日は頭がボーッとする」と感じたことはありませんか?
気圧の変化は自律神経にストレスを与え、めまいやだるさの原因となります。

また、湿気が多いと「脾」の働きが弱まり、体の中に余分な水分がたまりやすくなり、気や血のめぐりが悪くなります。
その結果、体がむくんだり、頭が重くなったり、ふらつきやめまいを感じやすくなるのです。

また、気温差やストレスが続くと「肝」のバランスも崩れ「のぼせるようなめまい」や「イライラとふらつき」が現れやすくなります。
気候や季節の影響と重なる不調は、脾や肝の働きの乱れが関係しているかもしれません。

【めまい対策】今すぐできるセルフケア3選

1.湿気に負けない食養生

体に余分な水分がたまると、めまいやだるさが起こりやすくなります。
だからこそ、湿気の多い時期は「水はけのよい食事」を心がけることが大切です。
消化を助ける食材や、利尿作用のある食べ物で体の中の水をうまく外へ出していきましょう。

利尿作用のある食べもの

これから旬を迎えるとうもろこし、はと麦、緑豆、小豆、そら豆、えんどう豆、いんげんなど豆類もいいですね。
らっきょうや梅仕事の時期でもあります。

反対に避けたいのは、甘いものや油っこい食事、冷たい飲みものです。
体に「湿」をためやすくなるので控えましょう。

これから暑くなりますが、冷たい飲みものをがぶがぶと一気に飲むと、体内のバランスを崩し、不調を引き起こす原因になります。

東洋医学では、体を冷やすことや水分の取りすぎは「脾(ひ)」の働きを弱め、水分代謝を悪くすると考えられています。
余分な水が体にたまりやすくなり、頭が重い・ふらつくといった症状につながるのです。

水分は常温で、少しずつこまめにとるように心がけましょう。
体を冷やすアイスや生野菜のとりすぎにも気をつけてください。

2.動いて「気」を巡らせる

体を動かして「気」の巡りをよくすることも大切です。
肩こりなどで体をぎゅっと縮めたままでいると、めぐりが悪くなりやすいからです。

首や肩をゆっくり回したり、背中を伸ばしたり、歩くだけでも巡りがよくなり、めまいの予防に役立ちます。
激しい運動は必要ありませんが、可能であれば適度に動いて汗をかき、しっかりと休息をとりましょう。

3.入浴で巡りを整える

お風呂にゆっくり入ることは、体を温め、血の巡りや気の流れを整えるシンプルで効果的な方法です。
湿気や冷えでめまいが起きやすい人は、ぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かるのがおすすめ。
のぼせやすい方は3~5分でもOKです。

お風呂に入るとリラックスできるだけでなく、汗をかくことで体内の水分を外に出しやすくなります。
「今日はなんとなく体が重い」と感じる日だけでも、入浴の時間を確保してみてください。

めまいを予防する暮らしの工夫とセルフケア5選


適度な運動や食事も大切ですが、睡眠をしっかりとることが大切です。
私は30代で睡眠不足が続いたとき、横になっていてもめまいがしたことがありましたが、しっかり寝ただけでよくなりました。
睡眠をしっかりとることを前提として、めまいを予防するために日常生活でかんたんにできるセルフケアを5つお伝えします。

1.カーテンを開けて朝日を浴び、換気する

朝、太陽の光を浴びることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
めまいのある人は、自律神経が乱れがちなので、朝の過ごし方がとても大切です。
光には体内時計をリセットする力があり、自然と眠気がとれて、体もスイッチが入ります。

「起きたらまずカーテンを開けて深呼吸する」「窓を開けて風を入れる」といったことから始めてみてください。
空気を入れ替えることで、気持ちもスッキリしますよ。

2.衣類で冷えを予防する

もうすぐ衣替えの時期ですね。朝晩と昼間の気温差が大きいため、服装で体温をうまく調節することも大切。
体が冷えると血流やリンパのめぐりが悪くなるからです。

とくに首・手首・足首から冷えやすいので、肌寒い日やエアコンのきついところでは羽織りものやレッグウォーマーなどで調整しましょう。
また、昼間は汗ばむこともあるので、綿や麻など吸湿性や通気性のよい素材の服を選ぶことも大切です。
気温差にふり回されずに過ごせるよう、天気や体調に合わせて柔軟に対応してみてください。

3.お掃除と香りで気分転換をする

衣替えとあわせて寝具も見直しましょう。寝苦しさで睡眠の質が下がると、不調を起こしやすくなります。
タオルケットや麻のシーツなど、快適な素材へシフトしてみるのもおすすめ。
また、クローゼットやお部屋を軽く拭き掃除しておくと、空気の流れが変わり、気分が前向きになります。

気分が揺らぎやすいときは、香りを活用しましょう。
香りは脳に直接働きかけて、自律神経や感情を穏やかに整える助けになります。
掃除のついでに好きな香りを取り入れて、自分をリセットできる空間をつくりましょう。

4.疲れたら無理せず休む

体が疲れているときに無理をしすぎると、めまいを悪化させる大きな原因になります。
エネルギーが足りていないときに体を動かすと、さらに「気(き)」や「血(けつ)」が消耗されて、頭まで巡らなくなってしまうからです。

無理を続けると、自律神経も乱れやすくなり、ふらつきや頭のぼせを感じやすくなります。
めまいは体が出している大事なサイン。「がんばりすぎない」が、病気から自分を守るコツです。

5.深呼吸とお手当てを習慣化する

軽く体を動かすだけでも、血の流れや気の巡りがよくなり、めまいの予防に役立ちます。
ただし、めまいが酷くて立っているものツライ方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は、呼吸を深くするだけでも体と心がゆるみ、リラックス効果が高まります。
頭を休めて精神を落ち着かせる、瞑想もおすすめです。目を休めるだけでも疲れが取れますよ。

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体質改善のヒントとよくある質問

「自分の体質」を知る

体質によって必要なケアは違うため、まず自分の体質を知ることが大切です。
「雨の前に頭が重くなる」「雨の日にだるくなる」「緊張するとふらつく」「疲れるとクラクラする」といったパターンがわかれば、それに合わせて早めに対策をとることができます。
たとえば、むくみやすい人は水のめぐりをよくする工夫、疲れやすい人はエネルギーを補う工夫が必要ですし、長期的には体力をつける運動が必要かもしれません。

毎日の体の変化に気づくためには、小さな変化を記録することから始めてみましょう。
気候とあわせて書き留めておくことで、めまいが出やすいタイミングや原因に気づけるようになり、セルフケアのヒントとなります。
まずは、体の声に耳をすませてみてください。

定期的なリセット習慣を取り入れる

めまいは、自律神経の乱れや気の停滞から起こることが多く、ためこみすぎない生活がカギになります。
体にたまった疲れやストレスを、定期的に「リセットする時間」を持ちましょう。

たとえば、「週に1日は早く寝る」「雨の日は予定を減らす」「ベッドでスマホを見ない」など、あなたにとって心地よいリセット習慣を見つけてみてください。その小さな積み重ねが、体調を大きく左右します。

「季節に合った食べものを選ぶ」「気候に応じて服を調整する」「疲れたら少し休む」といった毎日の選択も、自分を大切にする立派なセルフケアのひとつです。

Q. めまいがあっても運動していい?

めまいが軽いときは、やさしい運動で体を動かすと気や血の巡りがよくなり、症状が軽くなることがあります。
たとえば、「朝に軽くストレッチをしたら、頭がスッキリした」「散歩をすると気分が落ち着く」という人も少なくありません。
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まずは、体をゆるめるような運動から始めてみてください。ただし、強いめまいのときは無理をせず、体を休めることを優先しましょう。

Q. 病院に行く目安は?

めまいが急に強くなったり、何度もくり返したりするときは注意が必要です。
めまいのほかに
・頭痛がある
・脈に異常がある
・胸の痛みがある
・しゃべりにくい
・目が見えにくくなった
・下痢や吐き気がある
・立てないほどグルグル回る
・めまいと同時に手がしびれた
・手足の力が抜けた感じがある、または手足が動きにくい

これらの症状がある場合は、大きな病気が隠れている可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。

Q. 更年期のせいなの?

更年期の時期にあらわれるめまいは、ホルモンバランスの乱れや自律神経の不調が関係しています。
特徴としてのぼせや冷え、イライラ、不眠、夜間トイレに起きる、疲れやすいなどの症状も出ることが少なくありません。

東洋医学では、加齢による「腎(じん)」のエネルギー不足や、気の流れの乱れによってめまいが起きると考えます。
たとえば「ふわっとする感じで、夜なかなか眠れない」「急に汗が出る」というような場合は、長期的なアプローチが必要です。

ただし「年齢のせい、ホルモンのせいだから仕方ない」と諦めないでください!
なぜなら私は20代前半で「更年期障害と同じような状態だよ」とドクターに言われた経験があるから。
めまいに限らず、体質に合ったセルフケアで整えていくことができるんです。焦らず、ゆっくり向き合っていきましょう。

運動を習慣化できない方へ

5月後半〜6月に実践したい「めまい対策とセルフケア」を解説しました。
季節の変わり目や湿気の多い時期に起こる「めまい」は、体からの大切なサインです。
自分の体質を意識しながら、セルフケアを生活に取り入れることがめまいの改善や予防につながります。

「朝カーテンを開けて深呼吸する」「1日3分ストレッチをする」「冷たいものをがぶ飲みしない」など、今すぐできることから始め、季節の揺らぎに負けない体を育てていきましょう!

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