一日一粒で医者いらず! 梅干しの健康効果7選と選び方

2025年7月22日「大暑(たいしょ)」に入りました。文字どおり、一年のうちでもっとも暑さが厳しい時期。
次の節気は8月7日の「立秋」、その前の約18日間(2025年は7月19日から)が夏土用です。

今年はバッチリ晴れてくれて、梅の土用干しも無事終わり、おいしい梅干しができました。
昔ながらのすっぱい梅干しは、熱中症や夏バテ対策に効果的。

古くから「一日一粒で医者いらず」といわれるほど、その効能は多岐にわたり、最近の研究でも現代人の健康維持に欠かせない万能食として注目されています。

今年は3㎏分。しそのふりかけもたくさんできました(^^)v

7月30日は「梅干しの日」。梅干しを食べると「難が去る」と言い伝えられてきたことから、
7と30で「ナンガサル」と読める語呂合わせでこの日になったそう。
この記事では、梅干しの驚くべきパワーと選び方についてご紹介します。

梅干しの健康効果7選(疲労回復・整腸ほかアンチエイジングにも)

「梅干しは三毒を断つ」ともいわれます。三毒とは
『水毒』体内の水分の汚れ
『食毒』食生活からくる体内のバランスの乱れ
『血毒』血液の汚れ

血液の酸性化を弱める効果もあり、ダイエット効果も期待できるのです。
実際に和歌山県紀南地域に住む女性201人を対象とした疫学調査結果では、紀州産梅干しを毎日食べている人は食べていない人に比べて、BMI値が低かったそう。ここでは、梅干しのさまざまな効果を紹介します。


1. 疲労回復と新陳代謝促進

クエン酸がエネルギー代謝を活性化し、疲労物質の排出を促すことで、体の疲れを和らげます。また、血行をよくする働きもあり、全身の新陳代謝を高める効果が期待できます。スポーツ後や日々の疲れを感じた時におすすめです。汗で失われがちなミネラルを補給し、クエン酸が疲労回復を促します。


2. 整腸作用と食欲増進

梅干しは唾液や胃液の分泌を促し、食欲不振を改善します。また、腸の働きを活発にし、お通じをよくする整腸作用も期待できるため、健康的な消化吸収をサポートします。食欲が落ちやすい夏バテ時だけでなく、胃腸の調子が優れない時にもおすすめ。近畿大学の研究ではピロリ菌の運動を阻害したと報告されています。


3. 抗菌・殺菌作用で食中毒予防

クエン酸には、微生物の増殖を抑える強い殺菌作用があります。昔からお弁当やおにぎりに梅干しを入れるのは、食中毒予防として理にかなっているのですね。私は、湿度の高い季節にお米を炊く時に梅酢を入れることもあります。


4. 豊富なミネラルで身体をサポート

梅干しには、カリウム、鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。これらは現代人に不足しがちな栄養素であり、様々な身体機能を円滑にするために不可欠です。例えば、カリウムは体内のナトリウム排出を助け血圧を調整する働きがあり、カルシウムは骨の健康維持だけでなく、精神の安定にも寄与します。


5. 抗酸化作用で生活習慣病と老化を予防

梅干しに含まれるクエン酸梅リグナンビタミンEといった抗酸化成分は、体内で発生する活性酸素の働きを抑え、細胞の酸化を防ぎます。これにより、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防、老化予防にも繋がると考えられています。脂肪細胞の培養細胞を使った研究結果で、紀州産梅干しには脂肪細胞に刺激を与える「バニリン」という成分も含まれていることがわかっています。


6. 免疫力正常化と感染症対策

江戸時代末期にはコレラが大流行しましたが、梅干しの酸による殺菌効果はコレラにも有効だったようです。最近の研究では、梅干しに含まれるエポキシリオニレシノールという抗酸化成分がインフルエンザウイルスの増殖を抑える作用があることもわかっています。

ピロリ菌の運動を阻害する成分も報告されていたり、放射線被爆で低下した免疫力を正常化させることも動物実験で確認されたりしています。


7. 血糖値上昇の抑制

梅干しに含まれるオレアノール酸や、特定の梅リグナン成分には、食後の急激な血糖値上昇を穏やかにする働きがあります。特に、食後の血糖値スパイクは、糖尿病のリスクを高めるだけでなく、集中力の低下や疲労感の原因にもなるため、それらの予防にもつながるといえます。


ほかにも歯周病菌の抑制作用があることがわかっており、実際に私も歯が痛かった時、梅干しで痛みがおさまったこともありました。

2000年前の中国の薬物学書『神農本草経』にはすでに梅の効用が説かれており、梅醤番茶、梅干しの黒焼き、梅肉エキスなど自然療法でも使われています。平安時代(984年)に書かれた日本に現存する最古の医書『医心方』には、「味は酸、平、無毒。気を下し、熱と煩懣を除き、心臓を鎮め、四肢身体の痛みや手足の麻痺なども治し、皮膚のあれ、萎縮を治すのに用いられる。青黒い痣や悪質の病を除き、下痢を止め、口の渇きを止める」とあり、薬として重宝されていたようです。


健康効果を高める梅干しの選び方と食べるタイミング

梅干しの効能を最大限に引き出すには、昔ながらの製法で作られた自然塩の梅干しを選ぶことが大切です。特に、しその葉を入れて土用干しをしっかりした「添加物のない自然塩の梅干し」がおすすめ。古いものほど薬効があるともいわれています。

市販の調味梅干しは、塩分が低く抑えられている代わりに、保存性を高めるための添加物が含まれているものがほとんどです。甘味料や着色料、保存料などの添加物には、発がん性の疑いがあるものも……。自分で作るのがおすすめですが、市販の梅干しを購入される場合は原材料を確認し、食品添加物が使われていないものを選ぶようにしましょう。

梅干しの塩分を気にされる方も少なくありませんが、ナトリウムを排出しやすくするカリウムも含まれています。特に疾患のない方であれば、自然塩の梅干しを1日1~2粒食べても問題ないでしょう。食前に食べれば胃酸の分泌が促進され、消化促進にもつながります。


まとめ

梅干しは、医者いらずのスーパーフード。その酸っぱさの中に驚くほどのパワーを秘めています。体内の酸性バランスを整え、疲労回復から生活習慣病予防、さらには感染症対策まで、現代人が抱えるさまざまな課題にアプローチできるのです。

夏バテ時や食欲不振の時、疲れがたまっている時、お弁当やおにぎりの食中毒予防に、ぜひ「昔ながらの梅干し」を取り入れてみてください。ただし、土用期間中に無理して食べ過ぎると体に負担がかかるので、お気をつけくださいね。
土用って何? 鰻を食べる日? という方はこちら

さらに詳しい夏バテ対策はこちら
熱中症予防と対策はこちら

【参考】
和歌山県産 食材機能性ガイド(第三版)
梅抽出液MK615の抗炎症作用、骨破壊抑制作用の解析:新たな歯周病予防への可能性


加藤 小百合

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