季節の変わり目で体調を崩さない 冬土用~大寒の過ごし方

冬土用~大寒

毎年1月に「だるい」「疲れやすい」または
胃もたれや嘔吐、おなかを下しやすい方へ。

季節の変わり目は、心身ともに不安定になりやすいですよね。

毎年春に花粉などでアレルギー症状を起こす方や
頭痛、めまい、首・肩こりを感じやすい方も、
冬の土用期間の過ごし方に気を配ると
さまざまな不調を改善できます。


【冬土用と大寒】2025年はいつ?

2025年は1月17日06時16分(黄経297度)で冬土用入り。
冬土用は2月3日の立春直前まで、およそ18日間続きます。

二十四節気 では2025年1月20日05時00分
「大寒(だいかん:黄経300度)」を迎えました。

「大寒」は文字通り一年でもっとも寒く、
風邪やインフルエンザに感染する人が増える時期。
私のまわりでも風邪引きさんが急増中です。

季節を陰陽の概念で分けると
春と夏が陽で、秋と冬は陰。

春に移り変わるこの時期は
自然のサイクルが「陰」から「陽」に
大きく変わる時期。

冬土用期間の過ごし方が、春の体調を左右します。
土用についての詳細はこちら

春に向けて季節の変わり目で体調をよくするには?

春や季節の変わり目で体調をよくするには
冬土用の時期に「消化器系を整える」ことが大切。

東洋医学でいう「脾」が弱ると食欲低下や消化不良、
嘔吐、胃もたれ、おなかを下すだけでなく

皮下出血、脱力感、腕や脚のだるさ、
筋肉の萎縮、うつになりやすくなります。

脾

この時期の食べ過ぎや運動不足は、
土用明けから3月あたりにかけての
アレルギー症状や不調につながります。

私も花粉などのアレルギーで
生きているのがしんどいくらい
つらい時期がありました。

大げさに聞こえるかもしれませんが、
花粉症でお悩みの方にはわかると思います。

・鼻がつまって眠れない
・目を開けているのもつらい
・鼻水が止まらず仕事にならない

薬を飲んだこともありましたが、
西洋医学では症状を一時的に抑えても
根本解決できないと実感。

東洋医学や体の使い方を学んで実践することで
不快な症状も薬も手放すことができました。

通院も服薬も不要になれば、
もっと自由に好きなことにお金や時間を使えます。

もしあなたが副作用を感じなくても
長期的にみて影響がないとは限りません。

春のアレルギー症状や不調を根本解決したい方は
食べ過ぎや飲み過ぎに気をつけ、
よく眠り、適度に体を動かす
ことが大切です。

冬土用~大寒に不調を起こさないための食事術

冬土用は未(ひつじ)の日に「ひ」のつく食べものや
赤い食べものを食べるとよいとされています。

しかし「丑の日=うなぎ」に栄養的な
根拠がないのと同じで、根拠はないそう。
(ちなみに2025年の未の日は1月26日)

できたら栄養的にもすぐれていて、
おいしい旬のものをいただきたいですね。

冬土用に旬を迎える「ひ」のつく食べものは「ヒラメ」
また「羊肉」は身体を温め、元気を養いたい方におすすめです。

赤いものがよいからといって、
夏野菜のトマトやパプリカの生野菜サラダは
身体が冷えるので控えましょう。

赤い食べもので旬のものは、りんごやいちごなど。
むくみや便秘改善にもおすすめなのが「小豆」です。

お米と一緒に炊いたり、
かぼちゃと一緒に煮てもおいしいですね。

小正月に小豆粥を食べて邪気を払い、
一年の健康を願いながら食べる風習もあります。
(小正月とは旧暦の1月15日でその年の最初の満月の日。現在は新暦の1月15日に祝う地域が多い)

小豆粥 小正月

この時期は年末年始の食べ過ぎで
風邪を引いたり
寝違えたり
ギックリ腰になったり
「食べ過ぎ」が原因で不調になる方が少なくありません。

よいものを食べることも大切ですが、 
食べ過ぎて体に負担をかけないよう
よく噛んで味わっていただきましょう。

冬土用~大寒のおすすめセルフケア

体は「冷え」を感じると熱を逃がさないよう
全身の血管を収縮させるため、
血圧の上昇や血管系の病を引き起こしやすくなります。

まずは首、手首、足首、おなかを
冷やさない
ようにしましょう。

自律神経の働き

冷えると交感神経が優位になり
内臓の不調につながりやすくなります。

おなかの不調を感じる方は、
湯たんぽなどでおなかを温めるのもおすすめ。


副交感神経を優位にするには
お風呂にゆっくり浸かったり、
足湯をしたり、リラックス
を心がけましょう。

足湯

足が冷えるとおなかも冷えやすいため、冷えを放置しないことが大切です。

デスクワークの方は蒸しタオルや
ホットアイマスク(アイピロー)などで目を温めるのもおすすめ。

10分ほど温めるだけで血管がひろがり、血流がよくなりますよ。

ヒートショック対策

1月~2月は入浴中の事故が増えます。
その原因とされているのが「ヒートショック」。

ヒートショックとは、
急激な温度変化が体に与えるショックで、
血圧や心拍数が上下し、心筋梗塞や脳梗塞、
不整脈、大動脈解離などを起こすことです。

脳貧血・失神を起こして浴槽の中で意識を失い、
そのままおぼれてしてしまうこともあります。



とくに高齢者や高血圧、糖尿病、動脈硬化、
不整脈などがある方は、次の点に注意しましょう。

・入浴前に脱衣所を暖めておく
・食後すぐの入浴や飲酒後、医薬品服用後の入浴を避ける

・湯温はぬるめで、長湯を避ける
・浴槽のフタを開けて浴室を暖めておく
・入浴前に水分補給をする
・浴槽に入る前に手足にかけ湯をする
・浴槽から出る際はゆっくり立つ


冬になると死亡者数が増えますが、冬の死亡増加率は
北海道が最も低い
ことがわかっています。

在宅中のリビングの室温が最も暖かいのは、北海道。
青森県や新潟県など寒い地域ほど、家の中が暖かく、
暖かい地域ほど寒いのだとか。

ヒートショックは、浴室以外に
トイレで起こすリスクもあります。

寒暖差に気を付けつつ、しなやかな血管を保つ
エクササイズで、予防していきましょう。

冬土用~大寒のおすすめエクササイズ【スワイショウ】

寒いと知らずしらずのうちに外出が減り、
疲労物質がたまりやすくなります。
可能であれば、防寒をしっかりして外で歩きましょう。

運動不足は冷えやむくみの原因となるため、
適度に体を動かして血流やリンパの流れをよくすることが大切です。

汗をかくほど激しい運動をする必要はありません。
こわばった体で急に激しい運動をするとケガの原因となります。

そこでおすすめなのが「スワイショウ」
雪国などで外出が難しい方でも気軽にできます。

スワイショウ【甩手】とは腕を振るだけの健康法で、
太極拳や氣功の準備運動としても使われています。

ショウは手、スワイは振る、振り回す、
放り投げるなどの意味の中国語です。

全身の血流やリンパの流れがよくなり、
冷え、むくみ、首・肩こり、腰痛、生理痛や尿もれ、
姿勢改善・便秘解消効果も期待できます。

冬は日照時間が短く、気分を安定させる
セロトニンの分泌が低下し、気分が沈みやすくなります。

スワイショウのようなリズム運動で
セロトニンが分泌されるため、
うつ予防やリラックスしたいときにもおすすめ。

動画は7分です。
室内で椅子に座ったままでもできるので、
ぜひ一緒におこなってみてください。

季節の変わり目で体調を崩さない 冬土用~大寒の過ごし方 まとめ

今回は体調を崩さないための
冬土用~大寒の過ごし方について解説しました。

寒く乾燥したこの時期は、誰もが風邪をひきやすくなります。
受験などで精神的にもストレスがある場合はなおさらでしょう。

冷えと乾燥対策をしつつ、適度に動き、よく眠り、
ストレスを持ち越さず、食事はよく噛んで味わっていただく。

体調を崩さないことは大切ですが、
体調を崩してもすぐに回復できるよう
日々の暮らしに気を配りたいですね。

ドライアイや目の疲れでお悩みの方はこちらもおすすめです。

関連記事

  1. インナーユニット

    腰痛・尿もれ・頻尿予防のための「体幹トレーニング」

  2. 土用のセルフケア

    2025年【土用】の過ごし方とおすすめエクササイズ

  3. 3か月で確実に痩せる方法

    40代・50代でも【3か月で確実に痩せる方法】

  4. 自宅で運動を習慣化する秘訣

  5. 夏バテによる【下痢・腹痛・食欲不振】を予防する食事と対策

  6. 生まれつき関節がゆるい

    生まれつき関節がゆるい方がヨガやストレッチ、筋トレで気をつけ…

PAGE TOP